健康寿命のために定期的な歯科検診を

皆さま、日差しも暖かくなり、過ごしやすくなってきました。
もう4月ですね。今回は2年ぶりの保険点数改正となりました。

保険点数改正は社会の現状や、求められる医療のニーズを踏まえ、どのような方向に国民の医療を導いていくかを取り入れ新しいルールを付け加え、時代に合わなくなったものを廃止しながら徐々に変わっていきます。

昔は虫歯がとても多く患者であふれていたので、歯科医師を増やす政策が進められ、虫歯の洪水がおさまると今度は歯科医師過剰の時代になり、大学歯学部の定員を削減したり、国家試験を通りにくくして歯科医師のなり手を減らしてきました。
現在は歯科診療所と歯科医師の数は頭打ちとなっております。

中医協というところが出した最新のデータでは、虫歯の数は3歳児では平成元年に平均2.90本あったのが令和元年には0.39本へ減少し、12歳児では平成元年には平均4.26本あったのが0.69本にいずれも激減しております。う蝕有病率も3歳児で55.8%から11.9%へ、12歳児で88.3%から31.8%まで急減しています。

また、高齢者に対する歯科の取り組みで代表的なものが80歳で20本の歯を残そうという8020運動がありますが、これの達成者の割合が平成5年では11.9%だったのが平成28年には51.2%まで著しく増加しております。

これはわたしたち歯科医師と患者さんである国民の皆様が共に同じ目標達成のため真面目に取り組んできた成果です。このため虫歯の本数が減り、虫歯治療も減り、寿命も延びて、健康寿命も伸ばす必要もあり、医療が治療から予防へとシフトしてきている理由です。

小児では口腔機能発達不全症という病名が数年前からできて食べる、話す、その他体格や異常があるところを評価して正常な口腔機能の獲得のために継続的な指導と管理ができるようになり、今回はその対象の年齢が18歳までに引き上げられています。
これは歯ならびや顔の育成にとてもかかわることです。

高齢者では、前にも触れましたが健康寿命を伸ばすため、衰えが口腔内から始まっていくことに注目し、こちらも数年前から始まりましたが口腔機能の検査をして低下が認められると口腔機能低下症と診断され、口腔機能回復の指導、管理が行えます。これは対象年齢が65歳以上から50歳以上に今回から引き下げられました。

成人では定期検診は保険上取り入れずらかったのですが、こちらも数年前より口腔内の健康の管理のために歯周病安定期治療、歯周病重症化予防治療が新設され、定期検診が受け入れられやすくなりました。虫歯予防のためのフッ素塗布も保険で採用しやすくなっています。

在宅、訪問診療も年々手厚くなり、これからは質の高さが求められてきているようです。歯科診療所はかかりつけ医として医科との連携、地域住民への歯科疾患予防策を行うことが期待されてきているようです。このように健康に対する社会の要請が昔と比べ急速に変わってきております。

シリウス山の手歯科では、このように変わっていく社会の要望に応えるべく、変化しながらこれからも活動していきたいと考えております。特に子供期の歯の育成、矯正で虫歯、歯周病の発生を未然に防ぎ、食べることの正しい機能を獲得し、高齢期まで自分の歯で健康に噛めることで社会貢献をするのが最大の目標としておりますのでよろしくお願いします。

おかげさまで、成人前の歯並びのご相談が増えております。しかし残念ながら相談時期が遅く期待に答えられないケースが多々ございます。高校生ではほぼ大人の歯並びとなっているので遅くとも中学生、できれば9歳前までにご相談いただくと望ましい治療のご提案が可能です。乳幼児期や小学校に上がった時に一度お口の中を拝見できると早期にいろんなアドバイスができます。

無料の歯並び相談、健康相談も行っておりますのでぜひお気軽にお申し込みください。