見た目だけでなく機能障害を引き起こす歯列不正

皆様、あけましておめでとうございます!本年もよろしくお願いします。
正月よりこのブログを書き始めましたので、お正月の挨拶をいたしました。
昨年もいろいろなブログを書かせていただきましたが、本年はまずは矯正のことを書かせていただきます。

 

皆さん、まずはご自身の歯並びをよく観察して見てください。

気になることはございますか?

上の前歯が一番気になるはずです。きれいに揃っているでしょうか。

少々の凸凹があったり、歯が少しねじれて生えていても、見た目の問題でしたら自分自身が気にならなければ、あるいは親しい方から問題にされなければ、個性の問題として私もOKだと思います。ただし、正中の問題は審美的に大きなマイナスとなるので気にされたほうがよいかと思います。

あなたの歯の正中は正しく合っていますか?

正中とは上顎と下顎の歯の前歯の中心です。前歯は糸切り歯を含めると上下それぞれ6本あります。

一番真ん中に生えている歯2本を切歯といい、その2本の歯の間の線を正中線といいます。

一番理想的なのは、上の歯の正中と、顔の正中が一致して、さらに上の切歯と下の切歯の正中が一致している状態です。

しかし、上の切歯と下の切歯が一致していないことはよくあります。

 

札幌 歯医者 矯正歯科 歯並びが悪い

 

審美的に重要なのは顔の正中と上の切歯の正中が一致していることです。さすがにこれが一致していないと顔のバランスが著しく悪く見えてしまします。下の前歯がずれていても上の歯に隠されてしまうこともあり、それほど目立ちません。正中がずれる原因は様々ですが、一番大きいのは乳歯あるいは後継永久歯の欠損です。左右とも揃って無ければずれにくいのですが、片方だけない場合、例えば前歯が犬歯を除く前歯は4本あるのですが、一本なくて3本の場合3本では真ん中の歯の真ん中が正中になってしまいます。上の歯の場合は非常に見苦しくなるので3本でも正中は歯と歯の間に持ってきます。そのため左右対称にはなりませんがまあ正中のずれよりは目立ちません。下の前歯は上の前歯に隠されるのと、下の顎はもともと左右に動くので正中がずれてしまっても大丈夫なことが多いです。

いずれにせよ審美的な問題なので本人が納得しているならばよろしいかと思います。

次に機能的な問題です。一番わかりやすいのは反対咬合だと思います。

反対咬合は見た目もよくなく、上あごを包み込んで上あごを狭く締め付けていたり、下あごを動かす障害にもなり、大きな機能障害を引き起こしていて、大変問題ですので本当は一刻も早く解消すべきです。しかし、大人ではすでに骨格性の問題になっていて専門医でなければ治療困難になっていることが大半です。歯の抜歯だけで済まず、下顎骨を短くするために下あごの一部の切除手術まで必要になることがあります。従って当院では成人での反対咬合は、専門医か大学病院に紹介することが大部分です。成長の終わっていない反対咬合は歯を抜けば何とかなることもございますが、できる限り早く治療を受けると重症化しないですみます。反対咬合はあごを突き出す癖の問題の機能性反対咬合(6歳までの乳歯列期)→歯のかみ合わせが反対になっているだけの歯性反対咬合(6歳から12歳までの混合歯列期)→下あごが過成長してしまった骨格性反対咬合(12歳以降の永久歯列期)へとステージが上がり治療が困難となり、骨格性は外科手術以外治せないので乳歯列期に対応できる歯科医院に相談して手を打ってもらうことが超重要です。

次に問題なのは歯並びがガタガタな叢生でしょうか?違います。叢生は数本の歯が逆のかみ合わせになっている交差咬合も引き起こしている場合は別ですが、機能的には大きな問題はありません。ただし磨きずらく、ものも挟まりやすいので、虫歯や歯周病になりやすくなります。欠損補綴のブリッジや入れ歯を設計するにも不利になります。

それでは叢生ではなくて一体何でしょうか?

答えは開咬です。

開咬は本人でなければ気が付かないことも多いのではないでしょうか。

では、開咬とは何でしょうか?

正しいかみ合わせとは、簡単に言うと奥歯も前歯もしっかりと上下がかみ合った状態です。奥歯は上の歯が下の歯に対し横のかみ合わせは半歯分外側に出た状態で噛んでいます。前後の位置は半歯分下の歯が前に出ていますが、反対咬合となると横のかみ合わせは上下逆になり、前後の位置は半歯ではなくて一歯分以上、下の歯が前に出て噛んでいます。前歯の正しいかみ合わせは上の前歯が下の前歯に覆いかぶさった状態となり、上の歯が上下に重なった長さをオーバーバイトといい、前後に重なった長さをオーバージェットと言います。正常値はそれぞれ2~3mmです。

開咬はこの前歯部のオーバーバイトが0~マイナスとなり、前歯が全くかみ合ってない状態を言います。重症例でなければ見た目もあまり目立たず本人の自覚もそんなにないかもしれません。だたし、前歯のものを噛み切る機能がうまく使えません。包丁を使わず、大きな食材を奥歯ですりつぶす感じでしょうか。麺類を噛み切ることは難しいのではないでしょうか。開咬の方は奥歯だけを使うことに慣れてしまって噛み切るということを省いてしまっているか丸呑みしていることも多いのではないでしょうか。消化も悪く、前歯を使わないので噛む刺激が足りなく唾液も出ずらいし、口の中に汚れがたまりやすく、口臭も発生しやすくなります。口呼吸になって口腔内が乾燥しているのではないでしょうか。

しかし、最も怖いのは前歯が使えないことです。

どういうことかというと、前歯の機能はものを噛み切るだけではなくて顎を動かすときに、奥歯に過度な力がかからないように上の前歯の裏側の斜面に下の前歯が当たってすべり、その結果奥歯が開きます。こうして奥歯に過度の力がかからないようになるのです。これをアンテリアガイダンスと言います。

この機能は非常に大事なことで、この働きがないと奥歯はいつも過大な力がかかります。

”奥歯は丈夫じゃないの?”と思われるかもしれません。もちろん丈夫なのですが、それは上下の方向の歯の歯根に向かってかかる力に対してです。あごをずらしていくと、奥歯には横の方向の力がかかります。この力に対しては奥歯の歯根の長さが短いので奥歯は得意ではありません。この力がかかりすぎたり、常にかかっていたりすると奥歯は疲労して歯周病が進んで骨が吸収したり、冠などの修復物が壊れたり、虫歯が進んで歯を早期に失うことになります。

私の経験上、やはり前歯が使えないと、負担が直接奥歯のみにかかってしまい、奥歯を治療しても早期にダメになってしまうことが多いです。

開咬は開咬になる原因があり、大人になる前から始まっています。こちらも小児期からの管理をすれば悪化させずにすみますが、今までの治療法は前歯をきれいに並べてから上下の歯につけているブラケットという金具にゴムをひっかけ、ゴムの力で閉じていきましたが子供はまだ適応しやすいのですが、大人は大変です。

しかし、今は簡単に治す方法があります。

当院で行っているマウスピース矯正”インビザラインGO”です。

これが症例写真です。軽度の開咬ですが、この治療により半年以内に改善しています。

 

札幌 歯医者 矯正歯科 歯並びが悪い

札幌 歯医者 矯正歯科 歯並びが悪い

 

主訴 歯並びが悪い
治療内容 インビザラインGO
治療期間 5ヶ月
リスクと副作用 歯根吸収起こすことあり
歯肉が下がることもあり
治療料金 40万

 

インビザラインGOは世界で最も選ばれているインビザライン社によるアライナー(マウスピース)矯正の部分矯正版です。前歯と小臼歯のみを動かしていくので、治療期間が短く費用も安いです。開咬や叢生は前歯の歯列不正なので、適用となることが多いです。見た目の歯並びだけでは興味を持たない方も多いかと思いますが、歯列不正の機能的な悪影響のお話はいかがでしたでしょうか。

当院に来院されている方には、今後も矯正に該当される方には見た目だけでなく機能のお話をして治療をお勧めしていきます。

無料相談も承っておりますので、ぜひご利用ください。

 

今年は口の中の問題提起をして、治さないとどうなっていくのか、どのような治療になるのかという話題を私の経験や、学んだことを織り交ぜてご紹介していこうと思います。

今後もよろしくお願いします。