お口の負担のかからない安静位

札幌市西区山の手の歯医者「シリウス山の手歯科」院長の島貫です

 

皆様、今まで何ともなかったのに急に歯がしみてくるようになったり奥歯が噛むと痛くなったり何か違和感が出るような事はありませんか?

 

そんな時、虫歯になったんじゃないかって心配になると思いますが、虫歯が原因じゃないことも多いのです。

その場合は、ぐっと噛み締めていたり、歯ぎしりをしてると、歯を支えている周りの組織が敏感になって痛みや違和感として感じられることがあります。

また、歯の弱いところが欠けてそこがしみる原因になるということも多いです。

 

さらに負担がかかりすぎると歯を支えている骨を破壊して歯周病が悪化することがあります。

また、歯茎も下がってきてさらにしみやすくなったり、虫歯を作りやすくなったりする悪影響があります。

 

そのほかに「詰め物が取れたり」「歯が欠ける」と言うこともあります。

最悪の場合、歯がグラグラしてきて歯が抜けたり、歯が割れてしまって、使えなくなることもあります。

皆さんは、何もしてないリラックスしている時、口の中がどういう状態になっているか考えてみたことありますか?

その時、皆さんの口は空いてますか?閉じてますか?歯はどうなってますか?上下でくっついてますか?開いてまったく接触していないですか?

正しくは口は閉じていて歯は空いていて上下とも接していないのが正常な状態です。

これを「安静位」といいます。

では、皆さん歯と歯が食べている時も入れてくっついてる時間ていうのは1日にどのくらいだと思いますか?

自分の生活習慣として考えてみてください。

1時間位だと思う方もいると思いますが、6時間とかまた30分、様々な意見があると思います。

これは、しっかり統計で分かっています。

実は17分です。

とっても短いとお思いでしょう!でもこれが正常です。

ただし、集中する仕事をしてる方はもっと長くなります。

例えばパソコンの作業をしていたり運転していたりすると集中しているのでどうしても歯と歯を接しているっていうことが多くなります。ストレスを感じているときも同様です。

これが積み重なると歯に絶えずストレスがかかっていろんな悪影響を与える原因となってしまいます。

では、どうすればそれを少なくできるでしょうか?

歯医者でできる事は大体対症療法になってしまいます。

歯並びなどが原因で歯ぎしりをしてしまうことがあるんですが、そのような時は噛み合わせの調整を行います。

それ以外は歯型を取って寝ている間に入れるスプリントと言うプラスチックのマウスピースを作って入れます。

ただし、歯ぎしりが止められない場合はずっと入れておかなければならないことになります。そのため、もう一つの方法として暗示療法をおこないます。

起きているときはリラックスするとか脱力するイメージのキーワードをメモに書いて目に付くとこに貼ってみましょう。

それを見たときに深呼吸をします。

深呼吸をして口から一気に息を吐き出すと口が開いた状態になるので無意識のうちに出来るようにする方法です。

もう一つは寝ているときの方法です。寝る前に今度は唇を閉じて「歯を離す」と言う言葉を20回位って言って上下の歯が接触してない顎がリラックスしたイメージを持ってお休みになる方法です。

 

ぜひお試しになってください