子供と大人の矯正

子供と大人の矯正

当院では、子供から大人まで、歯並びや噛み合わせの改善を目的とした矯正歯科治療を行っています。

小児矯正と成人矯正がありますので、ご紹介します。

小児矯正

大人になってからの矯正でも遅くはないですが、子供の頃から矯正・治療をすることが理想です。

大人は顎の骨の成長はすでに終わっているので歯を動かすだけの矯正ですが、幼少期の子供の場合、ある程度顎の成長をコントロールしながら成長に合わせた矯正治療を行うことが可能だからです。

子供に優しい床矯正(しょうきょうせい)

床矯正は、取り外し可能な義歯のような装置(床矯正装置)を使用する治療法です。通常の矯正治療よりも安価で、取り外しも可能です。

 

床矯正は、5歳から8歳くらいの子どもによく使われます。

永久歯の前歯が生えてくると、歯並びが不揃いになるなどの不正歯列が気になることが多いからです。

 

床矯正に使用する装置は数十種類あり、1日12~20時間装着し、装置のネジを定期的に回すことで、成長の悪い顎を大きくしたり、歯を動かしたりすることで歯列の乱れを治します。治療期間は個人差がありますが、多くは1年程度です。

床矯正のメリット

床矯正のデメリット

床矯正の治療開始時期について

床矯正治療は、主に前歯の永久歯が生える5~8歳頃に開始します。

年齢によっては使用できない装置もありますので、歯並びが不揃いになるなどの異常を感じた場合は、早めに受診することをおすすめします。

床矯正治療の流れ

1. 相談(初診時)

お口の中を診察した後、カウンセリングを行います。

床矯正についてご説明します。ゆっくり考えて、治療を希望される場合は、精密検査を行います。お気軽にご相談ください。

もちろんご相談だけでも構いません。

お気軽にお問い合わせ、ご来店ください。

2. 詳細な検査

レントゲン、歯型、写真などを撮ります。

これらの結果を分析し、正確な診断と治療方針を立てます。

3. 検査結果の説明

精密検査で得られた診断結果をもとに、治療内容・期間・費用などの詳細をご説明します。

十分にご納得いただいた上で、治療方針を決定いたします。

4. 治療

床矯正装置を用いた治療を行います。

1~3ヶ月に1回程度、歯科医院で調整を行います。

5. 治療後の定期的な検査

治療を終えた後も、かみ合わせが安定しているかどうかを確認します。

成人矯正

大人になってから歯科矯正を始める人が増えています

これまで矯正歯科を受ける患者様は、中学生や高校生がほとんどでした。

自分の子どもに美しい歯列を与えたいという親の愛情の証でもあります。

しかし、大人になってからでも矯正を始めることは可能です。

「歯列にコンプレックスを感じているけど、もう大人だから 」と諦める必要はありません。

きれいな歯並びは見た目だけでなく、歯周病や虫歯のリスクも軽減します。

最近では、お子さんと同時に治療を始める親御さんも増えています。歯並びをきれいにしたいという方は、お気軽にご相談ください。

マウスピース矯正

マウスピース矯正とは透明で目立たないマウスピースを使って矯正を行う新しい治療法です。

マウスピース矯正の治療の流れ

まず、治療計画を立てるために患者様のデータを集めます。

レントゲンを撮ったり、口腔内や顔貌の写真を撮ったり、デジタルスキャンを行ったりします。

そして、それらのデータをもとに治療計画を立て、治療用のマウスピースを作成します。

完成したマウスピースは、毎日装着します。

そして、ステージを見ながら、次のマウスピースに交換します。

患者様は、約1~2週間ごとに新しいマウスピースに交換していきます。

その後、約4~6週間ごとに通院していただき、歯科医師が治療の経過を確認していきます。

マウスピース矯正の特徴

マウスピース矯正の一番の特徴は、治療中でも目立たないことです。

透明なマウスピースなので、周りの人にほとんど気づかれずに装着することができます。

さらに言えば、一日中マウスピースをつけておく必要もありません。

もちろん、1日16時間以上は装着していた方が治療がスムーズに進みますので、推奨しますが、食事のときや大切なイベントがあるときには外すことも可能です。

また、歯磨き時はマウスピースを外して今まで通りできますので、虫歯にもなりにくいです。

インビザラインを採用

当院で採用しているマウスピース矯正「インビザライン」は、全世界で800万件以上の治療実績があり、世界で最も実績のあるマウスピース型矯正装置です。

ワイヤーを使用しないため、周囲からは装着していることがわかりません。

また、食事や会話に支障をきたすことなく、痛みや通院回数も比較的少なく、患者様ご自身で取り外すことができる矯正です。

さらに、世界中で行われている膨大な臨床研究をもとに、常に改良が続けられている最先端の矯正治療です。

インビザラインのメリット

目立たない

透明で目立たない矯正装置なので、他人に気づかれることはほとんどありません。

清潔でいつでも取り外し可能

取り外しができ、食事もしやすく、歯磨きの際にも装置が邪魔にならないので、矯正中もお口の中を清潔に保つことができます。

金属アレルギーの心配なし

透明な特殊プラスチックでできているので、金属アレルギーの方でも適用できます。

インビザラインのデメリット

自己管理が必要

取れるからといって、使用時間や治療方法を守らないと、矯正期間が延びたり、仕上がりが違ったりするので、自己管理が必要です。

適用できない場合がある

世界中の臨床データや技術のアップデートの蓄積により、現在はほとんどのケースで適用可能ですが、歯が大幅に少ない場合など適用できないケースもあります。

(適用可能かどうかは、矯正前のシミュレーションで判断できます)

矯正治療が終わったら

矯正治療で歯を理想的な位置に動かしても、治療は終わりません。

矯正装置を外すと、歯は自分で元の位置に戻ろうとします。

その後戻らないように、歯を理想的な位置に安定させる必要があります。

そのために必要なのが保定です。

歯の後戻りが起こる理由

矯正治療は、歯に負荷をかけて理想的な位置に移動させるものです。

そのため、マウスピースなどの矯正器具の装着をやめると、負荷が解除されて歯が元の位置に戻ってしまうことがあるのです。

また、舌で歯を押したり、唇を噛んだりする癖があると、不適切な力が加わり、再び歯列が乱れてしまうことがあります。

これは、歯列が整っているように見えても、歯を支える顎の骨がまだしっかりしていないために起こります。

歯が動くと、歯を支えている進行方向の顎の骨が溶け、動いた後の骨が再生されます。

「歯の戻り」を抑え、理想的な歯列を維持するためには、十分な保定期間をとって顎の骨や歯ぐきの中の繊維を安定させる必要があります。

保定の方法

患者様の歯に合ったリテーナー(保定装置)を作って装着していただきます。

保定装置には、固定式のものや、保定力に優れた取り外し式のものなど様々な種類があります。

保定期間

矯正治療が終了して半年~1年後は、歯が動きやすい時期なので、食事や歯磨きの時以外は常にリテーナーを装着することをお勧めします。

歯の位置は徐々に固定されていきますので、定期的に経過を確認していただき、問題がなければリテーナーの装着時間を徐々に短くしていきます。

「食事の時だけ外す」→「3時間外す」→「6時間外す」→「日中は外して寝る時だけ装着する」というようにしていきます。

 

一般的に保定期間は、歯の移動期間と同じくらいと考えてください。

つまり、1年かけて矯正治療で歯を動かした場合、1年間は保定することになります。