当院の診療の発展

皆様、今年は暑いですね!熱中症などにならないように体調管理をしていきましょう。口を閉じて鼻呼吸することが大事ですよ!脳が冷えるので予防になります。

(2024/7/29熱中症と歯科の関係参照)

今回は、当院の診療の発展についてお話ししようと思います。

 

開業当初の診療

私は1994年に北大を卒業して医局に残り歯周病を専門に学び、2001年に開業してからそれを生かそうと歯周病治療を柱として歯周病と虫歯の管理と予防に取り組み、不適合や古くなった冠を歯周病や虫歯の原因と考えどんどん取り換えて新しくしていきました。

そのため現在よりも治療を優先した内容でした。当時は銀歯も古いものは新しく、適合の良い磨きやすいものに代えて管理すれば大丈夫!と考えていました。動揺のある歯もどんどんつないで被せ物で歯周病をコントロールしようとしていました。除菌の発想はまだありませんでした。

被せ物は現在普及しているCAD/CAM冠もなく、保険では銀歯の被せ物が一般的でした。ジャケット冠、CRインレーのような金属を使わないプラスチックの材料はありましたが、耐久性に乏しいものでした。

自費もセラミックが普及していましたが、ジルコニアがまだ普及していなかったので、金属のフレームの上にセラミックを焼き付けて作るのが一般的で金属を使わないオールセラミックはまだありませんでした。

 

床矯正との出会い

開業してから困った問題が起きてきます。

子供の歯並びが悪いのです。

しかも、まだ乳歯が残っていてこれから永久歯に交換していきます。矯正して治したいのですが今まで学んできたことは子供の矯正治療には1期治療と2期治療があり、乳歯列期や永久歯も混在する混合歯列期は1期治療にあたり、顎の成長をコントロールし、歯並びの悪化を防いでいって2期治療につなげるというもので1期治療で完結させる決意が無いものでした。

そのためせっかく早期から矯正治療を始めてもブラケット矯正に移行して抜歯をして治すというものが多く、受け入れがたいものでした。

だからといって何もしないわけにもいかず、前歯の簡単に対応できるものは対応していきましたが、スペース不足によるものはどうしようもありませんでした。

まだ小児なのに抜歯矯正になる心配をしつつ対応できないものは矯正の専門医に紹介していました。

矯正に興味ありながら矯正歯科に行かなかったのは抜歯矯正が当たり前だったからです。

実はこのように小児矯正の必要性を感じながら、日本における矯正治療に疑問を持っている先生がたくさんいることを知りました。

そこで出会ったのが床矯正です

床矯正は成長期の歯槽骨の成長を利用して足りない分のスペースを確保するプラスの治療です。口の中のサイズを歯の大きさに合わせて縮めることなく矯正することが可能です。

現在はマウスピース矯正が主流となってきていて矯正の選択肢が増えましたが、当時はスペースが無ければ歯を抜いてスペースを確保するマイナスの治療が主流で、小児においても今手を出す時期ではありません。様子を見ましょうという姿勢が今でも残っています。

床矯正に出会って多くの子供たちに提供することが出来、歯科医師人生が変わりました。

床装置

しかし、これは現在に至る診療の変化のきっかけ、始まりでした。

床矯正が広まるにつれ子供の来院が増えていき、虫歯の予防、口腔機能発達不全に対応した取り組み、歯列不正の予防、早期治療をしっかり実践しています。小児治療、小児矯正、口腔育成のかかりつけ医として地域に貢献していきます。

 

メタルフリーの治療へ

大人に関しては、保険の銀歯の為害性について知識と経験で学んでいきました。最初に取り組んだのは歯の神経を取り去ったあとに歯の補強のために入れるコアと呼ばれる土台を銀の金属から樹脂製のファイバーコアに切り替えていきました。

適合の悪くなった古い冠の内部に金属の土台があると金属がさびて内部を腐らせます。そのようになった冠を外すと腐ったような悪臭がして中がどろどろになっていることがあり、口の中の悪臭にかなりかかわっているのではないかと考え、すでに太く長い金属の土台が入っていて外せないものを除いて、すべてファイバーコアに取り換えて被せ物を作っています。

次に銀歯の被せ物を無くしていく取り組みを始めました。

銀歯に代わるものとして保険だと充填物のCR,被せ物のCAD/CAM冠。自費だとセラミック冠、ジルコニア冠があります。

CAD/CAM冠やジルコニア冠は比較的最近使われるようになり、保険のCAD/CAM冠は保険適用される条件が年々緩和され、ジルコニアは性質が向上して単体でも使われるようになってきました。

保険のものはプラスチックを原料に使用するのでどうしても経年劣化があり治療しなおすことになります。再治療の際にどうしても歯を改めて削るのでできるだけ自費の被せ物をお勧めしています。

 

ホワイトニング

歯の色が暗くて気になっていたり、きれいな冠をいれて歯の全体をきれいに見せたい方に対し歯のホワイトニングがあります。

当院で当初行っていたホワイトニングはとても手間と時間がかかり、後戻りの問題もあって他の薬剤で試していましたが満足の行く結果が出ないのであまりやらなくなっていました。

3年ほど前にホワイトニングのセミナーと指導を受け、新しいシステムのデュアルホワイトニングを取り入れました。非常に高いホワイトニングの効果が出て、食事制限や後戻りの問題に対応して皆様に高い評価を頂いております。

ホワイトニング用照射器

 

ホワイトニング後

 

インビザラインGO

大人の矯正もインビザラインGOという前歯矯正のマウスピース矯正を取り入れ満足の行く結果が出ています。

治療期間が短く半年以内に終了し、目立たずお手軽に始められます

さらに今年から全顎矯正にも対応できるような体制にしております。

インビザラインGO 治療中

 

ミラクルデンチャー

欠損部の補綴の問題は、入れ歯では自費においても自信をもって提供できるものが長らくありませんでしたがミラクルデンチャーという部分入れ歯に出会い、入れ歯の概念が変わりました。入れ歯のばねを歯に引っ掛けて維持するのではなく、歯に入れ歯自体をはめ込めて一体化させることで歯を守り、入れ歯の浮き上がりを防いで、審美的にも、機能的にも満足のいく入れ歯です。当院で作られた患者さんのほとんどが満足されております。

ミラクルデンチャー

また、インプラントにも対応できるようになりましたので、欠損部の補綴はご相談ください。

 

歯周内科

最後に一番画期的なのが歯周内科の導入です。今までの歯周病治療は徹底して歯の周りについた汚れを取ることで、歯周病菌を減らして、治りの悪いところは外科的に対応するのが一般的です。また患者自らの清掃の技術や努力が不十分だと治りが悪かったり再発します。

歯周内科は口腔内の汚れを採取して顕微鏡で菌の量や活動状況を観察し、サンプルを検査に出し歯周病菌の種類や数を検出しましす。そして除菌治療を行い、再度検査して菌が減った、ゼロになった事確認して終了します。除菌治療は患者さんは抗菌剤を決められたスケジュールで服用し専用の歯磨き剤でしっかりブラッシングするだけです。定期検診を続けていくとこの状態を維持することが可能です。歯周病の菌がなくなると口腔内の状況が改善し、歯周病菌が全身に及ぼす悪影響も防止でき、長期的には健康寿命を伸ばすのではないでしょうか。

 

このように当院の取り組みは総合すると、幼少期では虫歯の予防、歯列不正の予防と歯列の育成、口腔機能の発達を支援して理想的な口腔を作り上げることで大人になってからの虫歯の発生や歯周病の発生を防ぎ、大人になってからは歯を失わないように歯周病、虫歯、かみ合わせの管理をしてできるだけ自分の歯でしっかり咬めていくことをサポートして老齢期へつなぎ、適合の良い、咬める入れ歯を提供してフレイルや寝たきりになるのを防止して健康寿命を伸ばすことに貢献することを目標にしております。

また、自費を選択されるとより美しく、快適で、より満足の行く医療が提供できます。

今後も皆様のお役に立つ医療を取り入れて発展していきますのでよろしくお願いします。